沖縄、食の特産品

沖縄のグルメというと、ソーキソバやゴーヤチャンプルなどわりとあっさりとしたものが有名です。亜熱帯の沖縄は夏の暑さは別格で、食欲が無くなるから食べやすいものが名物なのだろうと思われますが、実際には真逆です。沖縄の夏を乗り切るためには、動物性の脂をとります。あっさりとしたものばかりでは、湿気の多い夏には体力がもたないのです。

現在おきなわ和牛というブランド牛が有名になっていますが、実はそれは最近のものであり、沖縄の食用牛というのは輸入物であることが当たり前とされていました。沖縄は終戦後から1972年までアメリカ統治下にあり、米軍の基地が数多く存在しています。それは現在でもそうであり、在日米軍の人口の多さも今もって日本で一番多い県になっています。そのためアメリカの文化の影響が大きく、牛肉もまたアメリカ人向けのものであったのです。アメリカ人にとって牛肉というのは、手軽なものであり、とにかく量を求めます。その影響を受けているため、コストの高い和牛ではなく、手軽に量を食べられる輸入物だったのです。また沖縄は闘牛文化が盛んな土地です。和牛は食べるものではなく、戦わせるものという土地でもありました。沖縄の牛文化は、食用ではなかったのです。

沖縄の食文化の中心は豚です。ゴーヤチャンプルはあっさりとしているようですが、豚バラ肉かスパムが入っており、ゴーヤもまた夏バテに効くといわれています。スーパーなどにある炊き込みご飯にも、豚バラやスパムなどが当たり前のように入っています。沖縄の夏を乗り切る昔からの特産品とは、豚なのです。